セクショナルドライブ「Type VLS」は、ラインシャフトの代替としてだけではなく、版胴位相制御による見当合せを行う、コンペンセータレスに発展を遂げました。段違いの見当パフォーマンス、段取り作業性向上、ロス低減など数多くのメリットをもたらし今やグラビア印刷機に欠かすことの出来ないシステムとなっています。
ロス低減、生産性の向上、品質の向上に画期的な改善をもたらします。
高精度、高信頼性のメカ(ハード)と革新的で高性能な制御システム(ソフト)の融合により、完成された セクショナルドライブ Type VLS。グラビア印刷機の制御に最も適しているといわれるACベクトルインバータによるスマートでコンパクトにまとめた制御システムが、今までにないグラビア印刷を実現します。
コンペンレス(版胴位相制御)方式
刷り出し初期見当、ラインスピード増減速時の追従性、そして一定速度運転時の安定性にわたる、グラビア印刷のあらゆる段階で、抜群の見当性能を発揮します。特に、各印刷ユニットがそれぞれの“頭脳”を持ち、予測制御という新しいコンセプトで制御するコンペンレス(版胴位相制御)方式を採用しています。
~ コンペンレス制御の見当エラーグラフ ~
※カラコンDT-2000(太洋電機)の画面より ※印刷速度180m/min, OPP25μm, 5色印刷
段取り作業の短縮と効率化
空ユニットの段取りを印刷作業と平行して行うことが可能になります。
また、例えば、版詰まりをおこしたある印刷ユニットだけをラインスピードから離脱させその処理後、再びラインに高精度に復帰させることもできます。
水性グラビアとの相乗効果
セクショナルドライブによって可能になる「印刷ユニット飛ばし」はプロセス印刷が多用され、CMYKWインキの常時固定によって絶大の作業効率が改善される水性グラビアにとって、切り離せない存在になります。
また、コンペンレス方式による紙パスの短縮分は水性インキ対応として延長される乾燥炉長分を緩和することができます。